SEOライティングの案件には、大きく分けて
- タイトルと構成が既に設定されている記事を執筆
- 渡されたキーワードの検索ニーズに合う構成を作成して記事を執筆
- キーワードの選定から構成まで携わって記事を執筆
の3つがあるかと思いますが、1と2を依頼されることが多いのではないでしょうか。
1はこちらで必要な情報を集めて執筆すれば良いですが、2の場合は
- 関連キーワードを調べる
- サジェストキーワードを調べる
- 上位サイト(競合サイト)を分析する
- QAサイトを確認する
- 構成を考える
- タイトルを考える
といったような原稿の執筆以外の作業も対応しなければならないでしょう。
私が今引き受けているSEOライティングの案件はこのパターンなのですが、携わった当初は「原稿の執筆以外の作業ってかなり時間がかかるな…」と感じていました。
「ただでさえ執筆に時間がかかるのに、執筆以外の作業にも時間をかけてしまったら効率よく仕事を進められないな…どうしたらいいのだろう?」
と思っていたときに知ったのが、SEOライティングに関わる作業を手助けしてくれるツールでした。
原稿の執筆以外の作業も必要なSEOライティングでは、ツールを使うと作業がスムーズに進みます。
今私は、以下3つのツールを使ってSEOライティング案件を対応しています。
- ラッコツールズ「ラッコキーワード」
- Smart TOC
- ラッコツールズ「見出し(hタグ)抽出」
私の場合、全てのSEOライティング案件に当てはまるわけではありませんが、上記のツールを使ったところ作業がスムーズに進み、ツールの存在を知る前と比べると月にSEO案件を引き受けられる件数が倍以上になりました。
今回は、私がSEOライティングの仕事で使っている、上記のおすすめツールを紹介します。
どのツールも
- 簡単に操作できる
- 無料で使える
といった特徴を持つので、初心者の方でも安心して使っていただけると思っています。
SEOライティング案件で発生する「中々スムーズに進まないな…」という作業がある方の参考になれば嬉しいです!
SEOライティングのときにあると便利なツールとは?
冒頭でも触れたように、原稿の執筆以外の作業も必要なSEOライティング案件では、
- 関連キーワードを調べる
- サジェストキーワードを調べる
- 上位サイト(競合サイト)を分析する
- QAサイトを確認する
- 構成を考える
- タイトルを考える
といった作業に携わることがあるでしょう。
SEO記事を執筆する仕事は、そのキーワードで上位に表示されている記事を超える記事を作成することが求められるため、じっくり時間をかけなければなりません。
ただ、作業1つ1つに時間をかけすぎてしまうと、
- 納期に間に合わなくなる恐れがある
- 引き受けられる記事数が少なくなる
といったように、クライアント側にも自分にも都合の悪いデメリットが発生してしまいます。
構成作成とタイトル考案は自力で行うべき作業のため、時間をかけてもいいとして
- 関連キーワードを調べる
- サジェストキーワードを調べる
- 上位サイト(競合サイト)を分析する
- QAサイトを確認する
の4つは効率化が見込める作業といえます。
1は、Googleでターゲットとなるキーワードを入力すればブラウザの下に表示されるので、ツールを使わなくても簡単に調べられます。
このため、SEOライティングの案件に関わるときは、次の3つのツールがあると便利です。
- サジェストキーワードを表示してくれるツール
- 上位サイトの構成を検出してくれるツール
- 検索者の悩みをピックアップしてくれるツール
実際、上記3つのツールは存在し、私も今引き受けているSEOライティングの案件で使っています。
私が実際に使っている具体的なツールを紹介する前に、上記のツールはどのようなものなのかを詳しく説明したいと思います。
サジェストキーワードを表示してくれるツール
SEO記事を執筆するときはターゲットとなるキーワードのニーズ(キーワードの検索意図)を知るために、「サジェストキーワード」を確認します。
サジェストキーワードというのは、Googleが「ターゲットとなるキーワードは、このキーワードと一緒に検索される可能性が高いよ」と提案するキーワードで
- ターゲットとなるキーワードを含んだキーワードの検索頻度
- ターゲットとなるキーワードとの関連度合
によって決まります。
サジェストキーワードを知ることで、「ターゲットとなるキーワードで検索している人がどのような情報を知りたいと思っているか」を把握できます。
通常、このサジェストキーワードは、Googleの検索ボックスにキーワードを入力したときに分かります。
ターゲットとなるキーワードを入力すると、その下に表示されるのがサジェストキーワードです。
ただこの方法だと、全てのサジェストキーワードを把握するのに不都合が生じます。
- ターゲットとなるキーワードを入力しているときにしかサジェストキーワードが表示されない
- Googleの検索ボックスに表示されるのはサジェストキーワード全てではない
ターゲットとなるキーワードのニーズを把握し、記事構成を考えるためにもサジェストキーワードは一通り把握し、常に参照できるようにしておきたいものです。
そんなときに便利なのが、サジェストキーワードを表示するツール。
ターゲットとなるキーワードを入力すれば、そのサジェストキーワードが自動的に一覧表示されるツールがあるのです。
サジェストキーワードの一覧を常に見られるようにしておくことで、検索ニーズの抜け漏れのない構成を考えることが可能になります。
上位サイトの構成を検出してくれるツール
ターゲットとなるキーワードのニーズを把握するために行う上位サイト(競合サイト)の分析は、
- Googleでターゲットとなるキーワードで検索する
- 表示された記事1つ1つをクリックして読んでいく
で行えるのですが、この方法だと時間を要してしまいます。
もちろん、上位に挙がっている記事1つ1つを細かく読んでいくのは大切なことではあります。
しかし、上位に挙がっているサイトの大まかな構成(記事にはどのような内容が書かれているか)を理解できれば、記事の細部まで読まなくてもターゲットとなるキーワードのニーズが見えてくることがあります。
そんなときに使えるのが、上位サイトの構成を検出するツール。
ターゲットとなるキーワードを入力すれば、その上位10サイト構成が自動的に一覧表示されるツールがあるのです。
ツールを使って上位サイトの構成を知ることができれば、時間をかけることなくターゲットとなるキーワードの検索ニーズを把握できるようになります。
検索者の悩みをピックアップしてくれるツール
ターゲットとなるキーワードのニーズを把握し、そのキーワードで検索している人の本質的な悩みを理解するために行うのが、QAサイト(「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」など)の確認です。
- QAサイトにアクセスする
- ターゲットとなるキーワードを入力する
- ターゲットとなるキーワードではどのような悩みが投稿されているのかを見る
を行えばいいのですが、この作業も時間がかかります。
上記の方法が悪いわけではないのですが、時間があまりないときには効率が良くありません。
そんなときに便利なのが、検索者の悩みを探すツール。
ターゲットとなるキーワードに関連する悩みをQAサイトから複数ピックアップしてくれるツールがあるのです。
色々な悩みが分かれば、ターゲットとなるキーワードのニーズを深掘りすることも可能になります。
SEOライティングで使えるおすすめのツール
ではここから、「SEOライティングのときにあると便利なツール」で取り上げたツールについて、私が実際に使っているツールを紹介したいと思います。
ツール名はこちら。
- ラッコツールズ「ラッコキーワード」
サジェストキーワードと検索者の悩みを同時に探せる - Smart TOC
記事の構成を検出できる - ラッコツールズ「見出し(hタグ)抽出」
上位10サイトの構成を全て見られる
どれも次のような特徴を持つので、これまでにツールを使ったことがない方でも操作しやすいのでは?と思っています。
- 簡単に使える
- 作業を効率良く進められる
1つずつ説明していきます。
サジェストキーワードと検索者の悩みを同時に探せる「ラッコキーワード」
出典:ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール(仮名・β版))
「ラッコキーワード」は、ターゲットとなるキーワードを入力するだけで、
- そのキーワードのサジェストキーワード
- そのキーワードに関連する悩み
を同時に探せるツールです。
ラッコキーワードを使っていて「操作しにくいな…」と感じたことはありません。
では、ラッコキーワードのどのような点が便利なのかを紹介していきますね。
ターゲットとなるキーワードの検索意図を深掘りするのに便利
ターゲットとなるキーワードのサジェストキーワードを知りたいとき、ラッコキーワードでは以下のように一覧で自動表示されます。
ターゲットとなるキーワードは他にどのようなキーワードと一緒に検索されているのか、その検索意図を深く探るのに便利です。
また、各サジェストキーワードをクリックすると、そのキーワードの検索結果(そのキーワードの上位10サイト)が別画面で表示されます。
サジェストキーワードにはどのような検索意図があるのかを知るのにも役立ちます。
わざわざQAサイトにアクセスする必要がない
ターゲットとなるキーワードに関する悩みは、主要QAサイトである「Yahoo!知恵袋」と「教えて!goo」に掲載されている悩みが複数表示されます。
表示されている悩みをクリックすると、その悩みが掲載されているQAサイトのページに飛び、悩みの詳細を読むことができます。
入力したキーワードに関連しない悩みが表示されることもありますが、ターゲットとなるキーワードに関する悩みを複数拾ってくれるので、検索する人の本質的な悩みを知るのにとても便利です。
サイトの構成を検出できる「Smart TOC」
「Smart TOC」は、Chromeの拡張機能で次のような特徴があります。
- ブラウザに表示したサイトの構成を検出できる
- 見出しをクリックして、その項目の内容を読むことができる
Chromeに取り込んだSmart TOCをクリックするだけで、このようにそのサイトの構成を検出してくれます。
気になる項目があれば、その見出しをクリックすれば詳細を確認できます。
Smart TOCは、分析したい上位サイトの1つはどのような内容が書かれているのか、その構成を知りたいときに便利です。
私の場合、ターゲットとなるキーワードの上位3サイトは1つずつ記事を読んで分析しているのですが、その作業のときにSmart TOCを使っています。
お使いのブラウザがchromeであれば、Smart TOCを入れておくと便利だと思います。
上位10サイトの構成を見られる「見出し(hタグ)抽出」(ラッコツールズ)
出典:見出し(hタグ)抽出:競合サイトの見出し(キーワード)を調べてSEO対策 | ラッコツールズ
「見出し(hタグ)抽出」は、その名の通りサイトの見出しを抽出してくれるツールです。
Smart TOCと異なる点は、「見出し(hタグ)抽出」は「そのキーワードの上位10サイトの見出し(構成)を全て抽出してくれる」ところです。
見出しはh1からh4の4つの階層まで抽出してくれるので、上位10サイトの構成の細部まで確認して、ターゲットとなるキーワードのニーズを把握することが可能になります。
私の場合、上位4位以下のサイトはこの「見出し(hタグ)抽出」で構成を確認し、ニーズを把握しています。
「見出し(hタグ)抽出」は、ターゲットとなるキーワードの以下を確認したいときに便利だと思います。
- 上位10位に挙がっている記事の内容を全体的に把握したいとき
- ニーズをざっと確認したいとき
【番外編】Webライティング全般におすすめのツール
最後に【番外編】として、SEOライティングに関わらずWeb媒体の記事を執筆するときに私が便利だと感じるツールを紹介したいと思います。
- Google ドキュメント
原稿を書くときにオススメ - Pasty
複数のサイトを同時に開ける - ラッコツールズ「文字カウント」
コピペするだけで文字数を自動カウントできる
Word「スペルチェックと校正」…その場で誤字脱字などを修正できる
執筆するときに便利なツール
記事を執筆するときに便利なのが、以下3つのツールです。
- 原稿を書くときにオススメ「Google ドキュメント」
- 複数のサイトを同時に開ける「Pasty」
- コピペするだけで文字数を自動カウントできる「文字カウント」(ラッコツールズ)
原稿を書くときにオススメ「Google ドキュメント」
出典:Google ドキュメント – オンラインでドキュメントを作成、編集できる無料サービス
原稿を書くときに便利なのが「Google ドキュメント」です。
Googleドキュメントは、Googleが提供しているオンラインの無料ドキュメントソフト。
原稿を書くためのツールにはWordやメモ帳など色々ありますが、その中でもGoogleドキュメントをおすすめするのは、オンラインのドキュメントソフトならではの、安心かつ簡単に原稿を使える特徴があるからです。
- Wordと似たような仕様で使える
- 都度上書き保存する必要がない
- 誤ってファイルを削除するリスクが少ない
- ネットに接続できる環境にいれば、スマホでも原稿が書ける
また、Googleドキュメントは
- クライアントにURLを伝えるだけで原稿を共有できる
- Wordに変換してダウンロードできる
というように、クライアントに納品するときにも便利な機能もあります。
縦書きに対応していませんが、Web媒体の原稿はたいてい横書きなので、使っていてデメリットと感じることは、私の場合はありません。
これまでWordを使っていたけど、次のような方はGoogle ドキュメントを使ってみると良いかもしれません。
- 保存するのを忘れそうになる…
- 誤って削除してしまうのが怖い…
- すき間時間に執筆したい
複数のサイトを同時に開ける「Pasty」
Webライティングでは、インターネット上の情報を参考にして記事を書くことがあると思います。
ときには、事前に調べた複数の情報を参照しながら書くこともあるでしょう。
このような場合、参照したい情報のURLを1つずつコピペして開くのは、手間がかかりますよね。
そんなときに便利なのが、「Pasty」というChromeの拡張機能です。
Pastyは、複数のサイトを同時に開くことが可能なとても便利なツール。
あらかじめ書き留めておいた情報のURLをコピーし、PastyをクリックするとそのコピーしたURLを同時に開けます。
普段Chrome をお使いであれば、入れておくのがおすすめです。
コピペするだけで文字数を自動カウントできる「文字カウント」(ラッコツールズ)
出典:【文字数カウント】リアルタイムで文字数・行数・バイト数がわかる | ラッコツールズ
文字数が設定されているWebライティングでは、ラッコツールズの「文字カウント」を使うと便利です。
文字をカウントするツールは色々ありますが、ラッコツールズの文字カウントは数えたい原稿をコピペするだけで、
- 文字数(空白を除く)
- 行数(空白行を除く)
- 段落数
- 原稿用紙枚数
など、色々な条件で原稿の文字数を自動算出してくれるのが魅力です。
必要に応じてhtmlコードを除いた文字数もカウントできるので、WordpressなどCMSに入稿した原稿の文字数をカウントするのにも役立ちます。
校正するときに便利なツールは「スペルチェックと校正」(Word)
執筆が終わり、原稿を校正するときに便利なのは、Wordの「スペルチェックと校正」だと思います。
「スペルチェックと校正」をクリックするだけで
- 表記ゆれ
- 誤字
- 脱字
- スペルミス
といった内容がWordの右画面に表示され、わざわざ該当箇所に飛ばなくてもその画面で修正できるのが魅力です。
まれに「スペルチェックと校正」を使っても誤字・脱字が検出されないときもあるため、最終的にザッと原稿を目視で確認しなければならないケースもありますが、簡単に校正とスペルチェックができるのは良いといえます。
Wordで原稿を書いていなくても、校正のときはWordにコピペして校正するのがおすすめです。
まとめ
ここで紹介してきたSEOライティングに使えるツールをまとめます。
- ラッコツールズ「ラッコキーワード」
サジェストキーワードと検索者の悩みを同時に探せる - Smart TOC
記事の構成を検出できる - ラッコツールズ「見出し(hタグ)抽出」
上位10サイトの構成を全て見られる
SEOライティングに限らず、Webライティングに便利と感じるツールは次の通りです。
- Google ドキュメント
原稿を書くときにオススメ - Pasty
複数のサイトを同時に開ける - ラッコツールズ「文字カウント」
コピペするだけで文字数を自動カウントできる
Word「スペルチェックと校正」…その場で誤字脱字などを修正できる
ここで紹介したのは、あくまで私が便利と感じたツールなので、誰もが役立つと感じるわけではないと思いますが、SEOライティングをする中で「使えそう!」と思っていただけたツールがありましたら、ぜひチェックしてみてくださいね。