Webライターとして生きていくには、複数のクライアント様の案件を引き受けないとなりません。
でも私の場合、Webライターになった当初のキャパは1社だけ。
クラウドソーシングサービスで見つけた挑戦してみたい仕事があっても、対応できない状況でした。
「たくさんの案件を抱えるのが正解」とは思っていなかったのですが、
「生活できるレベルまで持っていき、Webライターとして成長するには、もう少し案件を引き受けないと厳しいかもしれない…」
と思うように。
そこで私は、次の2つのことを行いました。
- 1記事にかかる時間を分析する
- 目標終了時間を決める
たった2つだけですが、これらを行ったところ、1社しか受け入れるキャパがなかった私が、最大で5社のクライアント様の案件を掛け持ちできるように。
さらに、収入も2倍になりました。
今回は、複数の案件を引き受けるために行った上記2つのことを紹介したいと思います。
「案件を増やしたいな…」と思っているWebライターさんの参考になれば嬉しいです。
1記事にかかる時間を分析する
Webライターになったばかりのときは、納期に間に合うように書くのは大前提でしたが、1記事に相当な時間をかけていました。
「もしかしたら、時間を無駄にしているかもしれない…」と思った私は、次のようなステップを踏んで1記事にかかる時間を分析することに。
- 1記事書くのに発生する作業を細分化する
- 細分化した作業にかかる時間を計る
- 時間がかかる作業を洗い出し「なぜ時間がかかるのか」を分析する
- 「どうすれば時間のかかる作業を短縮できるか?」を考える
それぞれのステップでどのようなことをしたか、1つずつ説明します。
ステップ①1記事書くのに発生する作業を細分化する
たとえば、指定キーワードありのSEO対策記事の場合、
- リサーチの時間
- 構成作成の時間
- 執筆の時間
- 画像選定の時間
- WordPress入稿の時間
- 推敲の時間
といったように、1記事書くのに発生する作業をなるべく細かく分けました。
ステップ②細分化した作業にかかる時間を計る
次に、細分化した作業にかかる時間を、スマホやPCのストップウォッチなどを使って計りました。
- リサーチの時間…5時間
- 構成作成の時間…1時間
- 執筆の時間…8時間
- 画像選定の時間…20分
- WordPress入稿の時間…30分
- 推敲の時間…1時間
ちょっと大変でしたが、時間の無駄を省いて、1つでも案件を多く引き受けるために必要なのでは?と思って行いました。
ステップ③時間がかかる作業を洗い出し「なぜ時間がかかるのか」を分析する
時間のかかる作業を洗い出し、時間を要してしまう理由を分析しました。
細分化した作業時間を計ることで、
- 早く終えられる作業
- 時間がかかってしまう作業
の2つが見えてきます。
注目したのは、2の「時間がかかってしまう作業」。
その「時間がかかってしまう作業」について、「なぜ、その作業は時間がかかるのか?」を分析しました。
私の場合、SEO対策記事で、執筆の時間がすごくかかっていました。
執筆に時間がかかる要因を自分なりに分析したところ、
- 考えながら書いている
- 十分な情報を集めきれていない状態で書いている
といったことが見えてきました。
ステップ④「どうすれば時間のかかる作業を短縮できるか?」を考える
時間のかかってしまう作業を、どうすれば短縮できるかを考えました。
私の場合、時間のかかる作業は、SEO対策記事の執筆で、
- 考えながら書いている
- 十分な情報を集めきれていない状態で書いている
という要因に対し、
- 文章の型を使って書いていく
- 文章の型に埋められる情報を集めて整理する
といった、作業時間を短縮するための解決策を考えました。
SEO対策記事の場合、「PREP(プレップ)」という文章の型に従うと執筆することが多いですが、
- P(Point)…結論
- R(Reason)…理由
- E(Example)…具体例
- P(Point)…結論
Webライターになったばかりの頃は、このPREPを知らずにSEO対策記事を書いていました。
「どうすれば早く書けるようになるのだろう?」と思って調べたところ、このPREP法による書き方にたどり着き、以来ずっとこのPREP法でSEO対策記事を執筆しています。
記事に必要な情報も、PREPのそれぞれの項目に沿って集めるようにしてみました。
PREPに従うと、情報を自然と早く整理して執筆できるようになります。
このように、時間のかかる作業を洗い出し、
- 時間がかかってしまうのはなぜか?
- どうすればその作業時間を短縮できるか?
を考えていけば、1記事にかかる時間も縮小されて、時間に余裕が生まれてくるようになります。
目標終了時間を決める
時間のかかる作業を短縮化する解決策を考えたら、その作業の目標終了時間を決めました。
解決策を考えても、時間を気にしないで進めていたらダラダラと対応してしまいそう…と思ったからです。
作業の目標終了時間は、「執筆は6時間で終わらせる」とか「推敲は15時までに終わらせる」というように決めていきました。
「自分が無理なく終えられる終了時間を設定すること」がポイント。
ただ、私の場合、心で
- 〇時に終わらせる
- 〇時間で終わらせる
と思っているだけでは、気が引き締まりませんでした。
なので、PCやスマホのアラーム機能にある「アラーム」や「ストップウォッチ」を使って、目標終了時間をセットしたり、時間を計ったりしました。
- アラーム…〇時までに終わらせたいとき
- ストップウォッチ…〇分で終わらせたいとき
というように、使い分けするのがおすすめです。
時間のかかる作業を短縮化する解決策を考え、さらに目標終了時間を決めて作業したところ、半日ほど時間が空くように。
集中力もついて、時間の無駄遣いも減りました。
目標終了時間の設定は、今でも実践しています。
ただ、「〇時まで終わらせたい/〇分で終わらせたい」と決めても、集中力が持たなそう…と思うことも。
そんなときは、「ポモドーロ・テクニック」を使って作業しています。
ポモドーロ・テクニックを使って作業すると、集中力が増すだけでなく、長時間作業してても疲れにくくなります。
ポモドーロ・テクニックについてはこちらの記事で紹介しているので、興味があればご参考ください。

複数の案件管理はGoogle Keepがオススメ!
複数の案件を掛け持ちできるようになったら大切になってくるのが、案件の管理。
複数の案件管理をうまく行う方法は色々あると思いますが、私の場合は「Google Keep」というツールを使って案件を管理しています。
※引用元:「Google Keep – メモとリスト」をApp Storeで
Google Keepは本来メモ帳なのですが、複数の案件で発生するタスク管理にもとっても便利なツールなんです。
このGoogle Keepの使い方とタスク管理におすすめの機能を、こちらの記事で紹介しています。

私が行っている、案件とタスク管理の方法の紹介になりますが、興味がありましたらご覧ください!
複数の案件を引き受けるためには記事の質を上げることも大切!
複数の案件を引き受けられるようになるには、少しでもキャパを大きくすること以外に、記事の質を上げることも大切ではないかなと思っています。
記事の質を上げるには、
- ライティングスキルを磨ける本を読む
- オンラインサロンに入る
- 他のライターさんの記事を読む
など色々な勉強方法があります。
私の場合、初心に帰るために、ときどきWebライティングの基本を学べる本を読み返しています。

あと、他のライターさんが書いた記事を研究して、語彙力と表現力を身に付けるようにしています。

自分に合う勉強方法で記事の質を上げていけば、結果としてクライアント様からの発注も増えていくのではと思います!
まとめ
Webライターとして生活していくにあたっては、複数の案件を抱えることが多くなります。
キャパが狭く、Webライターになった当初は1社のクライアント様の案件しか引き受けられなかった私ですが、
- 1記事にかかる時間を分析する
- 目標終了時間を決める
の2つを行ったところ、最大で5社のクライアント様の案件を掛け持ちできるようになり、収入も2倍に増えました。
記事の質を上げる勉強も併せて行うことで、引き受けられる案件も増えてくると思います。
ここで紹介した私のやり方が「もっと案件を引き受けたい!」と思っているWebライターさんすべてにマッチするとは限りませんし、正解でもありませんが、少しでも多くお仕事をしたいと思っている方の参考になれば嬉しいです!